アーカイブ: 5月 2019

九州漢方研究会5月例会

5月26日の日曜日は、九州漢方研究会の第653回の例会でした。

 

参加者はこのところとても増えています。

実はちょっと遅刻してしまったのですが、

会場に入って見ると、空席がない!

ようやく一番前の席に座れました。

1限目  斉藤正勝先生の「生薬解説」は地黄について

2限目  杉山雄一先生の「調剤薬局で役立つ漢方」は桂麻剤について

3限目  山下正義先生の「用語の徹底解説」心・脾

4限目  山田宗良先生の「金匱要略」桂枝芍薬知母湯

 

そして5限目は私の「最近の漢方相談報告」でした。人前での講義は苦手です。

山田先生の講義の桂枝芍薬知母湯は酒飲みの関節痛や痛風の処方。私のことです(汗)

毎回、研修会の後はいつももっと勉強しなくちゃいけないとやる気がメラメラと燃えてきます。

参加は当日受付でもできますので、漢方に興味ある方は一度参加してみませんか?

ユキノシタの花

 

 

5月の庭は賑やかです。

ほとんど手入れもしないのに、

この時期になるとユキノシタの花が咲き始めます。

 

生薬名は虎耳草(こじそう)と言います。よく見ると葉っぱの形が虎の耳に似ていませんか?

効能としては湿疹、かぶれ、腫れ物、火傷、しもやけなどに効果があります。

使用法は生の葉をグジュグジュ揉んで貼ると切り傷、火傷、しもやけ、虫刺され、ニキビ、耳だれ、中耳炎、外耳炎などに効果があるそうです。

煎じて飲めば風邪、咳、腎臓結石、ニキビなどに良いそうです。

ユキノシタの葉や花は天ぷらやおひたしにしても、クセもなく美味しくいただけます。

葉が若い今頃がちょうど旬ですね。

是非お試しください。

湿疹やしもやけにも漢方薬は改善のお手伝いできます。

たんぽぽカフェ第22回開催しました

5月18日にたんぽぽカフェ開催しました。22回目になります。

土居内科の作業療法士による体操

記憶力のトレーニング

懐かしい昔の遊び

などなど、毎回工夫をこらしています。

軽度認知症(MIC)は、

人とのコミュニケーションをとることで改善します。

それよりも、認知症にならないように、

予防も必要です。

 

参加費は300円です。

お茶を飲みながら和気あいあいと過ごしませんか?

次回は6月15日です。

紫外線によるしみや肌荒れにも漢方薬

5月になって、急に日差しが強くなってきました。

とりどりの花が咲いて、山の緑も今が一番きれいです。

自然と外に出たくなりますね。

 

こんな時には、紫外線に注意してください。

5月の紫外線は、真夏の7、8月の紫外線とほとんど変わらないそうです。

夏の終わりに、鏡を見て「しみ」を発見して後悔することがないように、

早めのスキンケアに心がけましょう。

 

皮膚は「内臓の鏡」と言われ、

肌のトラブルは体の内側の異常が表面に現れたものだと考えられています。

このために外側からのケアだけでなく、

内側からの対策も必要です。

 

漢方ではしみや肌のトラブルは「血」のめぐりが悪くなって起きると考えています。

これを「瘀血(おけつ)」といいます。

 

「血」は体中を巡り、栄養を届け、不要な老廃物を回収する働きがありますが、

「瘀血」の状態ではこの機能も低下してしまい、

その結果栄養不足や排泄できない不要物が肌に現れてきてしまうのです。

それを解決できる漢方薬があります。

お気軽にご相談ください。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

冬の間さびしかった我が家の庭に、ようやく春が来ました。

特に連休明けに決まったように

花開く芍薬の花は毎年の楽しみです。

あと2、3日で大きく開花します。

この白とかすかにピンクがかかった花の色の優しさは見ているだけで癒されますね。

 

さて、美しい女性のことを

「立てば芍薬、すわれば牡丹、あるく姿は百合の花」

とよく言われますよね。これって、漢方薬の処方からきたことを皆さんご存知ですか?

 

芍薬、牡丹、百合のどれも女性の漢方にはよく使われています。

そして芍薬、牡丹、百合が合う女性のイメージがまさにこの言葉に表されているのです。

芍薬は気が立ってイライラがある女性の痛みをとったり、筋肉のこわばりをほぐしたりします。

牡丹は座ってばかりいる女性の血流の滞りを解消します。

そして百合はなよなよと歩くような弱々しい女性に合うんですよ。

さらにこれらは女性ホルモンの調節作用もあって、女性の漢方には欠かせない生薬です。

 

あなたは芍薬タイプ?牡丹タイプ?それとも百合タイプ?

漢方相談はこれらも見極めます。

お気軽にご相談ください。

五月病大丈夫ですか?

今年のゴールデンウィークは長かったですね。

さていよいよ平常に戻って仕事や学業に戻ろうとしても

なんとなくやる気が起きない、朝起きるのが憂鬱、

そんな気分になっていませんか?

 

いわゆる五月病は

仕事や学校の環境の変化に、頑張ってついていこうとした結果、

「肝」が疲れてしまっているのです。

そんなときは漢方薬の出番です。

 

五月病の症状は、中医学では「肝気鬱結」と考えます。

「肝」は血液を貯蔵する働きと精神を支配する働きを持っています。

「気」は人間の体の中を流れるエネルギー。この気が肝の支配の下でスムーズに動くことで、体内の血液や水分が滞ることなく流れます。

肝が、ストレスなどの精神的ダメージを受けると、気の巡りが悪く滞った「肝気鬱結」の状態になり、更にその状態が続くと、

血液や水分の流れにも影響し、五月病の諸症状を引き起こしてしまうのです。

これにより、様々な自律神経失調症の症状がでてきます。

 

ストレスにつかれた「肝」の流れをよくすることで

原因がわからない気分不調を立て直すことができます。

是非ご相談ください。