インフルエンザはうがい、手洗い、マスクだけで本当に大丈夫?
インフルエンザが流行しています。
さらに新型コロナウイルスの新たな患者さんが出たことで、不安なかたも多いでしょう。
厚生労働省は予防法として一般的な衛生対策として咳エチケットや手洗いなどを行うように呼びかけています。
本当にこれだけで大丈夫なんでしょうか?
怖がるばかりではいけません。
まずは敵を知りましょう。
基本的に、インフルエンザウイルスもコロナウイルスもよく似たウイルスです。
インフルエンザA型のウイルスはどうやって細胞の中に入って増殖するのか・・・
これは解明が進んでいます。
インフルエンザA型ウイルスは細胞の表面にある糖鎖分子として、シアル酸分子種のひとつであるN-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)が知られています。細胞表面上の糖鎖末端のNeu5Acは、インフルエンザA型ウイルスの感染を開始する受容体として機能し、結合したウイルスが細胞内に侵入してしまいます。このNeu5Acは私たちの体の中のいたるところに存在します。
さて、シアル酸の分子種のひとつにN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)というのもあり、インフルエンザA型のウイルスはこれに結合するものがあります。N-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)と分子構造はよく似ているのですが、ウイルスに対する機能は違っていてこちらは感染を阻害する機能を持っていることが分かっています。これも細胞表面の糖鎖末端に存在します。
N-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)はグルコースから数ステップを経て体内で生合成されます。
ところが、人はN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)を体内で生成することができません。
そのために私たちは食物からしか摂取するしかないのです。これらは羊肉、豚肉、牛肉などの赤身肉、乳製品などに含まれているそうです。
そこから、良質のアミノ酸を摂取することも大切だとわかりますね。
ウイルスに感染しても無症状だったり、発症しなかったりの違いはここにあるのかもしれません。
さらに、ウイルスの一番やっかいなところは容易に変異するというところです。
コロナウイルスの治療薬が大急ぎで開発されていますが、変異が起きるとまたそれに有効な治療薬を探さないといけないことになります。
まるで追いかけっこのようです。
漢方薬や生薬の研究では
抗ウイルス作用をもつものも多くあることが分かっています。
そういう意味で、予防に漢方薬を使うことも有効なのではないでしょうか?
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